人生ゲームって、楽しむよね?

人生マニュアル?献血時のバグ

アフィリエイト広告を利用しています

最近、献血に行ってきた。

無機質な空間。

消毒液のあのツンとした匂い。

独特の静寂。

腕を差し出す時、私にはお決まりのセリフがある。

「針刺されるときに、なぜか笑っちゃうんです」

これは、私からのささやかな予報。

医療のプロフェッショナルに使いこなしてもらうための、たった一行の取扱説明書。

1. 脳内のバチバチ

「はい、ちょっとチクッとしますよー」

これまた、お決まりのセリフ。

世界で一番使い古されているであろう。

鈍い光を放つステンレスの牙が、私の皮膚をノックする。

その瞬間、二つのOSが衝突する。

「外敵だ!侵入者だ!緊急事態だ!」

生存本能が全力でサイレンを鳴らす。

「あ、いまエンドルフィン出たね。痛みの信号を塗りつぶそうと必死になってる」

もう一つのOSは、お菓子を食べながら淡々と実況している。

「死にたくない私」と「それを面白がる私」の温度差。

あまりのギャップに脳がショート寸前。

「クスクス」と笑いがこぼれる。

これが最も「合理的」な生存戦略らしい。

そう、ジョークみたいなものなのだ。

2. シンクロ作業

看護師さんは「あら、楽しい方ね」と微笑んでくれる。

皮膚をピンと張って、ハッキング。

たった一つの真実を探り当てる作業。

迷いもなく針を滑り込ませる。

「痛い」と「心地いい」の境界線が、高度なステルス技術で曖昧になっていく。

私が「バグる」と宣言したことで、「患者と看護師」じゃなくなった。

一つの採血プロジェクトを成功させる共犯者。

笑いを「個性」として受け流しながら、その瞳の奥で淡々とデバックを繰り返す。

その冷徹な優しさが、今はたまらなく心地いい。

3. 誰かの未来へ

バッグに溜まっていく、赤い液体。

ついさっきまで私の配管を流れていたもの。

パッキングされ、共有ストレージにアップロードされるのを待っている。

いずれ誰かの体に流れて、細胞を動かすとき。

「笑いのバグ」も、少しだけコピーされて届いたりするだろうか。

「なんか今日、理由もなく笑っちゃう」

そんな風に、誰かの絶望を1ミリでも変化させられたら。

それは、私らしい「ギフト」になる気がする。

4. バグと仲良く踊ること

痛みも、恐怖も、突き詰めると「笑い」しか残らないと思う。

人生、深刻になりそうな時ほど、「あ、今バグってるわ」って笑い飛ばせるかどうか。

どれだけ仲良くなれるか、っていうゲームみたいなものだから。

絆創膏は、私が一度「個」であることをやめて、世界と接続した証拠。

もらったジュースを飲みながら、私はまた次の「おかしなこと」を探しに行く。

血液が流れてない人なんていないよね?




シェアお願いします!

この記事を書いた人

人間としての香りを楽しむ、筆者独自の視点、メタ思考などを書き残していく。